最後まで口数が少なく、癌瘤の痛みにも耐えていたんだろう、泣かなかった。体勢を変えようと起き上がって向きを変えているとき、倒れるように横倒しなり、千恵が抱き上げると喉が詰まったようなしぐさを見せた後、そのまま静かに動かなくなった。
昨夜は玄輝丸が並んで一緒に眠り、きょう雨が降る中を、墓地公園に連れて行って土葬した。
風呂上りにこれを書いているが、もう千恵はいつものように高鼾。ウトウト仕掛けているジーナにそっと近付いて、湯上がりの温まった手をあて、「ヌクヌクゥー」とかまっていたのに。。。
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| 6歳のころと0歳のころ。呼ぶ声に反応して見上げるジーナ。 |


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